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2020.04.20

ブラッドオレンジ①

Blood Orange

日本のブラッドオレンジ①

「ブラッドオレンジ」をご存知でしょうか?

果肉が紅いオレンジの総称で、その名の通り血のような赤い色をしています。

原産国はイタリアで、日本では1990年代のイタリアブームによって イタリアへ旅行に行く人が増えたことで、 ブラッドオレンジの認知度が上がっていったと言われています。

ブラッドオレンジの血のような深い色はアントシアニンによるもので、 一般的なオレンジに比べ、抗酸化効果が強いとか。

そのブラッドオレンジの中でも品種が大きく2種類に分けられます。

一つはモロ種
果肉の赤味が強く、皮まで色が滲み出たように赤が差しています。

もう一つはタロッコ種
ブラッドオレンジの中で最も甘味が強く、 それに負けない酸味もあって濃厚な味が特徴です。
モロ種に比べてほんのりと赤紫がさす程度ですが、果汁の美味しさには定評があり、 世界的にも人気があるオレンジなんだそう。

さてさて、そんなイタリアのイメージたっぷりの「ブラッドオレンジ」ですが、 実は国内でも栽培されているんです!

どこで栽培されているのかというと…

柑橘王国、愛媛県!
その中でも宇和島市は国産ブラッドオレンジの産地です。

年間平均気温16~17度で四季を通じてとても温暖な気候で、 宇和海に面した西側は、入り江と半島が複雑に交差するリアス式海岸が続いています。
こうした気候や地形を生かし、陸では柑橘栽培が盛んなんだそうです。

セゾンファクトリーから5月の旬商品として この愛媛県宇和島産のブラッドオレンジを使用したジャムを発売いたします!

ノンワックスの国産柑橘を使用しているため、 果皮まで使用し、果実まるごとジャムにしました。

セゾンファクトリーでは2015年から 愛媛県宇和島市のブラッドオレンジ生産者田中保次さんにお世話になっています。

田中さんは国産ブラッドオレンジのパイオニアとして 日本で初めて本格的なブラッドオレンジの栽培を行った生産者の一人なんです!

実はブラッドオレンジの栽培技術はいまだ確立されていな部分が多く、 田中さん自身も当初は栽培方法に関して手探りで苦労の連続だったそうです。

今回、カメラの人と購買担当が田中さんの園地へお邪魔しました!

当日の様子を見てみましょう!

撮影当日は、あいにくの大雨。

港から見える対岸の山々は白く霞んで、はっきりと景色が見えません。

きっと晴れていたら素晴らしい景色だったに違いない。

自称「晴れ女」のカメラの人のパワーまたもや発揮できず…。

ですが、気を取り直して軽トラに乗り、いざ園地へ出発です!

ブラッドオレンジの園地を想像してわくわくしながらしばらくすると、 目の前に道なき道が…

道路の左側はまさに崖!
さらに周りの木々も密集するように道路を囲んでいます。

え?こんなに狭い道通れるの?

向こうから車が来たらどうするんですかーーーー!!!

と、心の中で叫びながら対向車が来ないことを祈っていました。

車で揺られること10分ほどで園地に到着!
案の定、足場は雨でドロドロ…
雨対策をしていなかったので、パンプスでいざ園地へ。

大反省…長靴は必需品です。
(この撮影を境に長靴を必ず持っていくようになりました。)

晴れていれば、海とブラッドオレンジのコラボレーションでとっても綺麗だったはず…。

晴れの景色を撮影できず悔しいですが、雨に濡れるブラッドオレンジも美しいですね!

曇り空でしたが、元気に実るブラッドオレンジの色で景色も明るく見えてくるようです。

愛媛県宇和島市は日本でも有数のおいしい柑橘が採れる日本有数の産地。
その理由は「3つの太陽」にあるんだとか!

1.空の太陽
2.海から反射する太陽
3.柑橘の段々畑の石垣から出る太陽(遠赤外線と言われているそうです)

「3つの太陽」が作り出す温暖な気候が、 愛媛県宇和島市のおいしいブラッドオレンジを作ると言われているそうです。
(当日は大雨でしたが、そんな日もあります!…よね?)

無事に撮影が終了し、帰るころには土砂降りの雨がすっかりやんで、きれいな夕焼けが…

次回は必ず晴れの日に撮影に来るからね!と宇和海に約束して宇和島を後にしました。

自然豊かな宇和島でのびのびと栽培された国産ブラッドオレンジ。

セゾンファクトリーでは、ここ宇和島市で栽培された ブラッドオレンジ2種類(真っ赤な色のモロ種と甘くて酸味のあるタロッコ種)を 仕入れてそれぞれの特徴を活かしたジャムに仕上げています。

どのような工程で皮まで丸ごと使用したジャムに仕上がるのでしょうか?
次回、セゾンファクトリー本社工場でのブラッドオレンジジャム製造工程に密着です。

お楽しみに!

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